基礎知識Knowledge

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相続人の廃除
遺留分を有する推定相続人の相続権を奪う制度(民八九二以下)。相続欠格ほどの重大な事由ではないが、被相続人に対する虐待、重大な侮辱その他の著しい 非行がある場合に、被相続人又は遺言(いごん)執行者の請求...
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相続人の債権者
相続人の固有の債権者。相続人が限定承認をすることができる間又は相続財産が相続人の固有財産と混合しない間は、家庭裁判所に対して財産分離の請求をす ることができる(第二種財産分離)(民九五〇)。これは、相...
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相続人
被相続人の財産上の権利義務を包括的に承継する者。被相続人の子、直系尊属、兄弟姉妹及び配偶者とされ、子と兄弟姉妹については代襲相続が認められる( 民八八七・八八九)。なお、胎児も、相続については、既に生...
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代襲相続
推定相続人である子又は兄弟姉妹が、相続の開始以前に死亡したとき、又は相続欠格若しくは廃除により相続権を失ったとき、その者の子がその者に代わって 相続すること。代位相続、承祖相続ともいう。代襲相続人は、...
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相続債務
相続人が被相続人から相続した債務。相続放棄又は限定承認をしない限り、相続人がそれを弁済する責任を負う。なお、相続債務が可分の場合、判例は、当然 に各共同相続人の相続分に応じて分割されるとする(大決昭五...
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相続財産法人
相続人のあることが明らかでないときは、相続財産は法人とされるが、これを相続財産法人という。相続財産が無主のものとなるのを避ける法律技術上の手段 であり、その後相続人が現れれば法人は存在しなかったものと...
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相続財産の分与
相続人がない場合に、家庭裁判所が、被相続人と生計を同じくしていた者、被相続人の療養看護に努めた者その他被相続人と特別の縁故があった者の請求により、清算後の相続財産の全部又は一部をその者に分与する制度(...
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相続財産の破産
相続時に、その積極財産では相続債権者や受遺者に対する債務を完済することができないときに開始される破産(破二二二)。相続財産に破産能力を認めるも の(通説)で、相続人等の一定の者が、財産分離の請求期間内...
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相続財産管理人
相続財産法人の財産管理人。相続人の存在が不明なとき相続財産は法人となるが、この場合に、家庭裁判所は、利害関係人又は検察官の請求によって相続財産 管理人を選任しなければならない(民九五二)。相続財産管理...
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相続財産
相続によって相続人に承継される財産の総称。遺産ともいう。被相続人の持っていた積極財産のほか消極財産も含む。普通は相続人の固有財産と混合してしま うが、相続の限定承認、財産分離、相続財産の破産等の場合は...
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