酒類販売業免許の基礎知識と取得方法

酒類を販売するにあたって、酒類販売業免許という免許を得なければ酒類の販売ができません。
酒類販売業免許は細かく分類されているため注意が必要です。

どんな商品も同じですが、ある商品が消費者のもとに届くまでに「商品の製造」「商品の流通(卸売り)」「商品の販売(小売)」などのプロセスを経ます。
酒類を扱う場合はこの流通過程のそれぞれで免許が異なります。

お酒を製造する場合は「酒類製造免許」、卸売りをする場合は「酒類卸売業免許」、小売をする場合は「酒類小売業免許」が必要となります。
免許区別はさらに細かく分離しており、ネットやチラシで酒類を販売する場合は「通信販売酒類小売業免許」、ワインやウイスキーを卸売りする場合は「洋酒卸売業免許」、輸出入の卸売りをする場合は「輸入卸売業免許」、「輸出卸売業免許」が必要といった具合です。

免許を得るためには申請を行い、要件を満たしていれば免許を受けられます。
要件は人的要件・場所的要件・経営基礎要件・需給調整要件の4つです。

人的要件とは法令違反や税金の滞納がある人物かどうかが審査されます。

場所的要件ではどこで酒類の販売を行うかが審査されます。
例えば、借家や賃貸のマンション等で酒類を販売する場合は大家や不動産管理会社の許可が必要になる場合があります。

経営基礎要件とは販売を行う事業者の経営状態が確認され、債務が膨らんでいたり、銀行取引の停止処分を受けていたりする場合は許可を得ることが難しくなります。

需給調整要件では酒の仕入れ先が適切であるか、品質や価格が適切に管理されるといった点が審査されます。

酒類販売業免許は上記のように非常に詳細に取り決めがなされている免許になります。申請手続きの代行をしてもらったり、行政書士などからサポートを受けて進めることも可能です。

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